SERENDIPITY その2
- Takashi Yoshino
- 2020年9月23日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年5月8日
前回は、出会った方の名前から、これまでの人生のどこかで交錯している方では無いか、という記憶の端切れを頼りに、なんとかゼミの名簿でその方と同姓同名の同期のゼミ員にたどり着いたところまでお話ししました。
駐車場で話をしましたが、ザット見たところ自分より高齢者の様であり、新型コロナ対応ファッションである、大型マスクに野球帽では、その容貌は認識できず、さらに仮にゼミの同期だとすると、再会はほぼ50年ぶりなので、マスク無しで会っても友人とは判別できない状況でした。
ところがその方が、同期のゼミ員の名前と、偶々同姓同名の別人である可能性も有り、はてどうしたものだろうかと考えました。
おそらく50-60歳であれば、日常の多忙にかまけ、特にそれ以上の詮索はしなかったと思いますが、古希を超えると、時間は潤沢にあり、一方で不明な事柄は棺桶に入る前に出来るだけスッキリとさせたいという気持ちから、矢張り単刀直入に問い合わせることとしました。
次の問題は、問い合わせを電話でやるかメールを使うか選択を迫られました。電話をかけて、
ここに至るまでの経緯(記憶の確かさを確かめたいという欲求)を説明し、ゼミで一緒でしたか
と問い合わせたもののアッサリ別人ですと答えられてしまうと、結構ショックがきついなーと思い、メールで問い合わせることにしました。もちろん問い合わせに至るまでの経緯を説明し、もし別人であればこのメールを削除して欲しいとお願いしました。
数日して彼から、確かに同期のゼミ員で自分を覚えていますという返事をもらったときには、記憶への自信と共に、確率的にほとんどあり得ない今回の旧友との邂逅の不思議さに感動しました。
今回のserendipityな出会いが自分と彼にとって、将来なんらかの意味を持つとすれば、それもまた楽しみです。
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