SERENDIPITY
- Takashi Yoshino
- 2020年9月22日
- 読了時間: 3分
更新日:2021年5月5日
「偶然がもたらした50年ぶりの友人との再会」
この言葉をご存知な方は、ひょっとしてスリランカ🇱🇰で学ばれた方かも
知れません。
家の中で置き忘れた鍵を探していたら、10年前に隠していたヘソクリを見つけたというような、当初の目的とは異なるが、偶然の発見を見出す能力=新しい発見に出会う事を表す言葉です。
9月のある一日の事です。その日は気温が30数℃有り、徒歩はしんどいとして車出勤し、事務所の近くの駐車場に駐車。数時間後 仕事を片付けて、駐車場に行くと、そこには老夫婦とお巡りさんが3名がおり、何やら協議を行っていました。一体こんな駐車場での事件て何かなと思いながら、料金精算を済ませて自分の車のところに行きました。
すると突然警官が近寄ってきて、この車はあなたの車ですか?とたずねられ、そうですが、何かありましたかと尋ねました。すると老夫婦の(と言っても帽子にマスクというCOVID-19時代の定番ルックからは顔の判別が付きません)男性が、実は自分の車の後部扉を開ける際、貴方の車の後部扉にぶつけてしまい傷をつけてしまいました。そこでまず警官を呼んで事情を説明し、さて持ち主はいつ戻ってくるのか、どう探せば良いのかなどを相談していたところだったという説明がありました。
警官からは、この車が自分の車か、免許はあるのかなど書類の提示を求められ、それを警官は手書きで書き写しました。(この為炎暑の中20分ほど待機させられましたが、これだけITの社会になったのに未だ手書きですかという嫌味の一つも呟きましたが)。
幸い傷は浅く、当方よりは白髪の男性に、早速自車の販売会社に修理を依頼して見積りを取得次第彼に連絡をするという段取りで合意し、彼の氏名、住所連絡先などのメモを入手して、当方は名刺を渡しました。
翌日販売会社に車を持ち込み、見積もりをしてもらい、それを彼に連絡する為に彼から入手した名前、住所、電話番号携の記されたメモを見ましたがメールアドレスがなく、自宅に電話をしてメールアドレスを聞きました。
その時メモにある彼の名前が自分の衰えたはずの記憶の片隅に引っ掛かり、どこで記憶した名前なのかという探索を開始しました。
ところが、手持ちの小中高大の卒業名簿のどこにも彼の名前はなく、おそらくポピュラーな名前なので、これまでの人生で、交錯した人では無かったのかと半ば諦めました。
名前探しを諦めた翌週に、使用しているパソコンの説明書を本棚で探していると、大学のゼミのOB名簿が出てきました。ゼミの名簿を持っていたことすら忘れていましたが、パソコンの説明書探しを放り投げ、名簿の同期卒業者を息をつめて見つめると、何とそこに彼の名前が有りました。
次回に続く
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